スクールカウンセリングの現場では、お子さん抜きで、お母さんやお父さんと面談を行うことがあります。
多くの場合、最初に相談に来られるのはお母さん。
お仕事・家事・子育てとフル稼働の中で、
不登校や、お子さんの発達の心配など、様々な不安を抱えながら、一人で奮闘されています。
お子さんのことで悩み、時に涙を流されるお母さんの姿を見るたび、「なんとか力になりたい」と心から思います。
「どうすれば状況が改善するか…」私にとってカウンセリングは、まるでお母さんと一緒に解決に向けた【 作戦会議 】をしている時間のようです。
そんな中、これまで数々のご家庭を見てきて「素敵だな」と感じたご夫婦の姿がありました。
それは、お母さんのメンタルをお父さんが支えているご家庭です。
日中、お子さんと過ごす時間が多いお母さん。
お子さんと言い合いになったり、また学校へ行けなかった…と、心がすり減るような日もあります。
そんなお母さんの話を聴き、気持ちを受け止めているお父さん。
お仕事を休んで、一緒に私のカウンセリングに来てくださる方もいます。
お子さんのことをお母さんだけに任せず、一緒に考え、行動していらっしゃる姿に、家族の強さを感じます。
中には、お母さんのメンタルが落ち着くまで、一時的にお父さんが学校やお子さんとのやり取りを引き受けていらっしゃるご家庭もあり、そうした「支え合い」ができる家庭では、お母さんのメンタルが徐々に落ち着き、その穏やかさが自然とお子さんにも伝わっていくように感じます。
もちろん、すべてのご家庭が同じようにできるわけではありません。
お父さんが多忙だったり、関わりが難しいご家庭、シングルマザー・ファーザーとして子育てをしていらっしゃるご家庭もあります。
先ほどお伝えした、お子さんを支えている親御さんの「メンタルケア」は誰かが担うことができる部分です。
その役割を、あなたが心を許せる人、家族や友人、私たちカウンセラーなどにぜひ委ねて欲しいんです。
お子さんの相談だけでなく、あなた自身の不安や悩みを吐き出し整理する場を作ってみてください。
「もう一人で抱えなくて大丈夫。」
カウンセリングは、そんな安心を取り戻す時間でもあります。
家族の中で誰か一人が頑張りすぎてしまうと、バランスが崩れてしまうことがあります。
でも、誰かがその人を「支える」ことで、家族全体が少しずつ変わっていきます。
そんな「チームのような関係」が広がっていけば、家庭内の笑顔も・子どもの笑顔も。
きっと増えていくと信じています。
~ひろ~