学校で教員として働く中で、お子さんの学校生活の様子をお伝えするため保護者へお電話をする機会が多くあります。
もちろん「今日はこんな素敵な姿がありました」と良い報告をできるのが理想です。
でも現実は、「授業中の様子」や「ご家庭での協力をお願いする内容」など、保護者の方にとって嬉しくない話題も少なくありません。
そんな電話のやり取りを職員室で聞きながら、ある違和感を覚えるようになりました。
それは、受話器の向こうから聞こえてくる
「ご迷惑をおかけして申し訳ありません…」という保護者の声。
その言葉を聞くたびに、胸の奥がきゅっと締め付けられるような気持ちになりました。
私たちは、謝ってほしくて電話をしているわけではなく、「学校」と「家庭」で一緒にお子さんを支えていきたい!という思いで電話をしているはずなのに…。
自分が母親になってからは、より電話口のお母さんの気持ちを想像するようになり、何度か担任の先生にお願いして、電話を替わってもらいました。
「学年主任と公認心理師をしているものです…」そうお伝えし、保護者の今のお気持ちや不安なことをお聞きすると、涙ながらに話してくださる方がほとんどでした。
『着信履歴を見るたびに、またうちの子何かやらかしたんかと気が重くなる…』
『自分より若い先生に、「母親失格」と言われているみたいで電話に出るのが辛い…』
そのお話を聞きながら、「お辛い中、電話に出て下さりありがとうございます」と電話越しに頭をさげることしかできない。
そんな状況を変えたいと思い、今まで「子ども対象」で行っていたスクールカウンセリングで、保護者からの相談も受け付けるようにしました。
会社を休み、ご両親そろって相談に来て下さる方も多く、保護者支援の大切さを改めて感じました。
……………………………………………………
お母さん・お父さんの不安が少しでも和らぎ、日常に笑顔が増えること。
それが結果的に、お子さんの情緒の安定や笑顔につながります。
心理支援をしていて強く感じるのは、
子どもたちはみんなお母さん・お父さんの笑顔が大好きだということ。
だからこそ、私は「子どもへの支援」だけでなく、「保護者の笑顔を守る支援」を何よりも大切にしたいと思っています。
この信念・想いを大切に。
今後も心理支援を続けていきます。
~ひろ~